ビジネス会計検定3級でファンダメンタル分析の基礎を学ぶ

ビジネス会計検定

 株式投資においてファンダメンタル分析を行うには企業の財務諸表を理解する必要があります。財務諸表に書いてある項目や指標の意味はネットを調べればでてきますが、上辺だけの表面的な知識で扱うと誤った判断をしてしまう危険性があります。よって財務諸表の「中身」や「他の指標との関係性」をしっかり理解して判断材料にする必要があります。

この記事では財務諸表とその分析について体系的に学べる検定試験であるビジネス会計検定について解説します。

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ファンダメンタル分析を勉強するステップ

 私はファンダメンタル分析の勉強を下図の3ステップでおこないました。

 勉強を始めた当初はTwitterで有名な投資家さんのブログや書籍で実践的な知識を勉強しようとしましたが、財務の専門用語が多くて挫折しました。単語に意味を調べながら、理屈を調べながら書籍を読んでも全く頭に入ってこなかったです(;^ω^)

元々、財務の知識がゼロの状態だったのでハードルが高かったんですよね。一応、初心者向けの書籍には簡単な解説がのっていたりはするんですが、「へーそういうもんなんだ」程度でしか覚えておらず、しっかりと「理解」まではできていませんでした。

 これではいけないと考え、実践的な知識の収集前にワンステップ置いて、財務に関する基礎知識固めをやっておこうと思ったわけです。それに最適な勉強方法が「ビジネス会計検定」だったわけですね。

ビジネス会計検定とは

 ビジネス会計検定試験は、大阪商工会議所が主催する検定試験です。財務諸表に関する知識や分析を通して、 財務諸表が表現する企業の経営状態を判断する能力を問うものです。

ビジネス会計検定3級の出題内容です。

ビジネス会計検定試験HPより引用

 まさにファンダメンタル分析そのものと言える学習内容ですね。

ビジネス会計検定3級はファンダメンタル分析の基礎を学ぶのに最適な検定試験

簿記との違いは?

財務諸表について学ぶなら簿記を学んだほうがいいんじゃない?

そう思った方もいるかと思いますので、ビジネス会計検定と日商簿記の違いについて解説しておきます。

一言で言ってしまえば、「簿記は財務諸表を作成する資格」、「ビジネス会計検定は財務諸表を分析する資格」という位置づけです。

資格の学校TACホームページより引用

 簿記は日々の取引を記録し、仕訳などを通して財務諸表を作成するプロセスを主な範囲としているのに対してビジネス会計検定は、作成時に用いられた会計基準や法令を理解し、財務諸表を分析して企業状況を把握することを目的にしています。 

ビジネス会計検定は企業の財務状況を分析するのに特化した資格

ビジネス会計検定3級を取得するメリット

 資格取得を目指す場合、資格をもつことによるメリットを求めますよね。例えば社内評価UP、転職活動を有利に等々。しかしこの資格は持っているだけで他人からの評価がUPする資格ではありません。理由はふたつ。

  1. 民間資格であること
  2. 知名度、公共性の低さ

1.ビジネス会計検定はあくまで大阪商工会議所が主催する検定試験であり民間資格です。取得したからと言って独占できる業務もないので国家資格より取得する価値は低くならざるを得ません。

2.ビジネス会計検定はまだ10年ちょっとしか行われていない歴史の浅い資格です。同じ民間資格でも50年以上の歴史がある簿記とは知名度や公共性の面で大きく劣ります。

 では何に価値やメリットを見出すか?それは資格取得の過程で身に着けた知識です。よって資格を取得した後に能動的にその知識を活かしてアクションを起こすことが大前提となります。例を挙げると

・転職活動で活用

 →転職を考えている企業の経営状態、安定性を分析して満足のいく転職先を選ぶことができるようになる。

・社内で活用

 →事業や経営戦略の部署であれば競合の分析や自社の分析を行い、定量的なデータをもとに課題や戦略を提言できるようになる。

・株式投資で活用(ファンダメンタル分析)

 →投資先の経営状態を分析、業績を予想し判断材料とする。私の場合はコレですね。

なのでぶっちゃけ資格自体を取得する必要はないんですよね。じゃあなぜ資格取得を目指すの?って話なんですが、それは

  • 資格を取得する過程で財務分析(ファンダメンタル分析)の基礎を体系的に学べて効率がいい
  • 勉強した知識が間違っていないことを資格取得(合格)によって客観的に判断できる

この2点ですね。

ビジネス会計検定は自分でその知識を活用することを前提に取得する資格

 以上がビジネス会計検定を受験する目的や意味になります。財務知識ゼロの人間が株式投資でファンダメンタル分析を行うには基礎固めとなるステップを踏んだ方が書籍や個人投資家さんのブログ記事を読んで得られることが多くなると思います。

 ビジネス会計検定3級の難易度や勉強時間、おすすめの勉強方法については下記記事を参考にしてみてください。

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